
謎の海洋民・オホーツク人を探す旅

司馬遼太郎が「街道をゆく」のシリーズのなかで、謎の海洋民・オホーツク人の足跡を訪ねる旅をテーマに「街道をゆく38 オホーツク街道」を著している。
そこには、考古学に魅せられていた司馬少年の面影や、戦車乗りの兵士として大陸走破を夢見た司馬の姿が浮かぶ。司馬は、オホーツク人という謎の民の存在に作家的好奇心を燃え立たせ、はるか大陸との往来に思いをはせ「オホーツク街道」を表したのだろう。
司馬遼太郎「街道をゆく」シリーズのなかでも傑作のひとつと評価の高い「オホーツク街道」で取り上げられている根室から稚内、サハリン(樺太)に続くオホーツク海岸沿いには、縄文、続縄文、擦文、さらに謎の民・オホーツク人が残した文化的痕跡や様々な足跡と出会える不思議遺産の地。
オホーツクは、輝く海、野にあふれる花々、という夏のイメージより、鬱蒼と垂れこめる雲と錆びた色の海、さらに流氷に閉ざされる冬のイメージを思い描きがちだが、しかし、網走市の市立郷土博物館や北見市常呂町のところ遺跡の館などの博物館で、謎の民・オホーツク人たちが残した灰色の暗い土器、海獣の牙で作った熊や女性の像、それまでの日本の竪穴式住居とは趣を異にする住居など、様々な足跡に出会うとオホーツクの冬は、実は「豊穣の冬」なのではないのかと思うようになる。
北海道の歴史が語れる歴史ミステリーハンター憧れの地

常呂の遺跡に魅せられたお一人でもある、司馬遼太郎の「オホーツク街道」にも登場する宇田川洋東京大学名誉教授によると「常呂遺跡の竪穴住居の数は日本一、いや世界一ともいえます。常呂は先史時代から現在まで、ずっと人が住み続け、ここにいるだけで北海道の歴史が語れる歴史ミステリーハンター憧れの地でもあります。出土品のなかからも、日本の最北の地・オホーツクが、実は南北の文化がぶつかり合った地であったことが見えてきます。アイヌ文化の祖先といわれる擦文人の時代に、それとは異なる海洋民族が遺したオホーツク文化の遺品が出土するのもここの特徴。冬に流氷がやってくるオホーツクは四季がはっきりしている。厳しい自然環境の冬のなかでも人々は、この地に住み続けてきました。ここの豊かな四季、ここの豊穣な冬こそが、この地が人々を惹きつけてきた最も大きな理由だったのでは」と語っている。
8世紀からオホーツク沿岸に漂着し網走、常呂、礼文島、さらに奥尻島までに到ったオホーツク人は、サハリン(樺太)や大陸にルーツをもつ海洋民であり、13世紀に忽然と姿を消す。

●ところ遺跡出土品【土器】(写真下)
写真提供:東京大学常呂実習施設
そのルーツや消滅の経緯、擦文人、アイヌ民族との関係など、謎が多いことから「謎の海洋民」と呼ばれてきているが、ただ間違いないことは、彼らが海の向こうからやってきた民であり、一見行き止まりの辺境の地に見えるオホーツクが、実は世界に向かって開かれた場所であったことがうかがえることだ。
常呂遺跡やモヨロ貝塚など、縄文人、続縄文人、擦文人、オホーツク人など、さまざまな時代の足跡にであえるオホーツクでは、近年これらの遺産・遺跡をもう一度見直そうという気運が高まってきている。
この7月1日から8月31日まで、オホーツク圏域の遺産遺跡をめぐる「オホーツクスタンプラリー」も開催される。
輝く海と湖、野に花々があふれる夏、常呂のまちからサロマ湖へつながる道沿いの雑木林のなかに点在する古代人たちの足跡をたどり、司馬遼太郎が憧れた、かつて謎の海洋民たちが暮らした時代に思いをはせてみるのも興味深い。歴史のミステリーが好奇心を燃え立たせてくれる。
司馬遼太郎が「街道をゆく」のシリーズのなかで、謎の海洋民・オホーツク人の足跡を訪ねる旅をテーマに「街道をゆく38 オホーツク街道」を著している。
そこには、考古学に魅せられていた司馬少年の面影や、戦車乗りの兵士として大陸走破を夢見た司馬の姿が浮かぶ。司馬は、オホーツク人という謎の民の存在に作家的好奇心を燃え立たせ、はるか大陸との往来に思いをはせ「オホーツク街道」を表したのだろう。
司馬遼太郎「街道をゆく」シリーズのなかでも傑作のひとつと評価の高い「オホーツク街道」で取り上げられている根室から稚内、サハリン(樺太)に続くオホーツク海岸沿いには、縄文、続縄文、擦文、さらに謎の民・オホーツク人が残した文化的痕跡や様々な足跡と出会える不思議遺産の地。
スタンプを4つ集めて、プレゼントをもらっちゃおう!
オホーツクスタンプラリー 7/1(金)〜8/31(水)
お問い合わせ/オホーツク圏観光連盟 TEL.0152-45-1885
※お問い合わせの時間は、9時から17時30分まで・土曜・日曜・祝日は休み
スタンプ設置場所
●ところ遺跡の館 北見市常呂町字栄浦371 / 電話:0152-54-3393
●北見ハッカ記念館 北見市南仲町1丁目7-28 / 電話:0157-23-6200
●北見田園空間情報センター 北見市仁頃町291 / 電話:0157-33-2877
●ピアソン記念館 北見市幸町7丁目4-28 / 電話:0157-31-1215
●北海道立北方民族博物館 網走市字潮見309-1 / 電話:0152-45-3888
●網走市立郷土博物館 網走市桂町1丁目1-3 / 電話:0152-43-3090
●美幌博物館 美幌町字美禽253-4 / 電話:0152-72-2160
●斜里町立知床博物館 斜里町本町49 / 電話:0152-23-1256
●遠軽町埋蔵文化財センター 遠軽町白滝138-1 / 電話:0158-48-2213
●ふるさと館JRY 湧別町北兵村一区588 / 電話:01586-2-3000
●紋別市立博物館 紋別市幸町3丁目1-4 / 電話:0158-23-4236
●紋別オムサロ遺跡公園 紋別市渚滑町川向153・お問い合わせ/紋別市立博物館







